キット化のはなし

長い間、水面下で進行していた刺し子クロスキットの商品化プロジェクト、
3月ついに一般販売が開始されました。


このキット化を思いついたのは、2年程前アメリカに数ヶ月滞在していたとき。
刺し子道具一式を持参し、毎日あいも変わらずチクチクチクチク。

ベッドで寝転んでいたときふと、
「あれ、刺し子って何処の国にいても針と糸さえあれば楽しめるじゃん。
そうだ、これをキットにすれば針仕事をしている人ならどなたでも楽しめるはず!」
と思い立ったのです。


帰国後さっそく、オリジナルデザインを布にプリントしてくれそうな所を探して周りました。町工場的なところにもいくつか足を運び相談してみたり。
しかし、チャコインクを扱っている印刷会社はなかなか見つからず、、どうしたものかと。


そして、ちょうど同じ時期に、
草木染め糸を販売しているTEMARICIOUSさんのことを、叔母が教えてくれました。

早速訪れて購入した糸で刺してみると、
今まで感じたことのないなんとも言えない充足感を感じ、衝撃を受けました。
仕上がった作品があまりにもいい感じで、嬉しさの勢いで完成写真をTEMARICIOUSさんに送ったのです。

それをとても気に入ってくださり、ちょうどキットを手掛けようとしていたTEMARICIOUSさんとキット制作会社さんからお誘いを受けました。
私もキット化を図っていたところへの依頼。
何というタイミングでしょう。


その後打ち合わせを重ね、2年近く要してしまいましたが、少し遠回りをしながらもたくさんの方々の協力を得ながら、販売元であるTEMARICIOUSさん主導でようやくキットが出来上がりました。

素材やデザインなど私のこだわりを配慮くださり、そこに、様々なプロの方の魔法がかかり、本当にスペシャルなキットになりました。


TEMARICIOUSのオーナーであるナホさんとリカさん、スタッフの方々をはじめ、キット製作会社さん、印刷会社さん、レシピやパッケージを手掛けてくれたデザイナーさん、英訳を支援くださった英国紳士さん、晒メーカーさん、本当に多くの方々にご協力いただきながらのプロジェクトでした。


TEMARICIOUSさんのご意向で海外展開も見据えており、説明書は英語でも併記されています。
現在はオンラインでの販売が中心ですが、
既にイギリスやアメリカ、カナダ、台湾など海外のいくつかの手芸店さんに卸していただいているようです。
また、現在は休業中ではありますが、西武百貨店渋谷の手芸エリア(grisさんコーナー)にも置いていただけるようで、ほんと夢のようです。


みんなのこだわりがギューっと詰め込まれた特別なキット。
この刺し子キットをとおして、国内外問わずたくさんの方にワクワクが広がったら幸いです。


そして本キット、
いよいよ私の方(minne)でも販売を開始します。
同タイミングで、少しですが刺し子バッグのキット(新作2パターン)もご用意いたします。
ぜひ覗きに来てくださいませ。



2020.4.23(THU)
AYUFISH int.

AYUFISH int.

Textile design by sashiko 刺し子によるテキスタイルデザイン

0コメント

  • 1000 / 1000