『上野リチ展』

久しぶりのブログ。

数ヶ月ぶりに自由な時間が持てたので、
年明けより気になっていた『上野リチ展』に、
ようやくようやく行けました。


上野リチはウィーンで活躍したテキスタイルデザイナー。
草木や動物、風景など身近なモチーフを
その豊かな想像力で色彩豊かに描き、
テキスタイルや装飾品、内装に展開していきました。

展示を見ていると、
大胆さや繊細さ、色使いに感心しっぱなし。
彼女が持つ豊かな発想力、想像力、
さらにそれをカタチに落とし込む創造力にとても刺激を受けました。

長らく止まっていた大切なインプットのじかん。
想像のチカラが沸々とみなぎる。


刺し子はというと、
絵画やプリント、刺繍などと比較すると
表現(デザイン)に制約があります。

例えば、
色を塗り潰すことができないとか、
線が連続していないといけないとか。
刺し方、刺し順まで考慮するとさらに自由度が下がります。
(余談ですが、糸があちこちに飛ぶ(=線が連続していない)図案や必要以上に緻密過ぎて骨が折れるような図案は、私自身が刺していて楽しくないので作らないようにしています。
「楽しく刺せる」ことも図案作りにおいてすごく大切にしているからです。)

でも様々な制約のなかでどこまで表現できるか、自由に遊べるかが私にとってはチャレンジであり、それがモチベーションになるのです。

私が刺し子に夢中になる所以の一つです。



ちなみに元三菱マンな私。
展示されていた三菱一号館美術館は好きな美術館のうちの一つです。
ここはこじんまりとしていますが、
平日ならばさほど混むこともなく、
東京のど真ん中にありながらゆったりと鑑賞できます。


2022.4.22
AYUFISH int.

AYUFISH int.

Textile design by sashiko 刺し子によるテキスタイルデザイン

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